風水や家相に障りのないマイホームを作るためには、家の中心から見た方位を調べる必要があります。
家相を鑑定するための準備として、
- 1階部分の平面図を使って家の中心を確認する
- 方位磁針を使って磁北を確認する ←今回はココ
- 八方位を求める
という手順を行いますが、ここでは2の磁北の求め方をご説明します。
真北と磁北の違い
家の中心がわかったところで、家相の良い家を作るには、鬼門などの凶方位に、水回りや玄関・門が干渉しないような配置をしなければなりません。 そのためには八方位を確認する必要があります。
八方位の基準となる「北の方角」を知るために、方位磁針を使ってN極を差す方位(磁北)を調べて図面にチェックします。
ちなみに、設計士さんや住宅メーカーの作成した”図面上の北”は、北極を基準とした地図上の「真北(しんぽく)」であり、「磁北(じほく)」ではありませんから、家相を見る場合は、図面の方位をそのまま使うのはNGです。
参考外部記事 真北と磁北
真北と磁北の差を「偏角」と言いますが、偏角の角度は場所と時間によって変化し、日本では北に行くほど差が大きくなるようで、現在は平均すると西に8°ほど傾いています。
磁北は、方位磁針で計測する方法が最もシンプルですが、測る場所によっては違った方位を差す場合があります。方位磁針は2つ以上準備して正確な方位を確認しましょう。 方位磁針を直接地面に置くよりも、少し高い位置で手で持って測ると良いようです。
※方位磁針の針が揺れて定まりにくい場合は、磁力の影響を強く受ける土地かもしれません。用心しましょう。
また、地理院地図を使えば(機能>設定>磁北線をON)、対象となる敷地の磁北と偏角がわかります。 これを使えば、方位磁針を使用しなくても、図面上の真北から磁北を割り出すことができそうですが、磁力の影響がないか、実際に現場で計測してみることも大切です。
羅盤・方位磁針について
磁北を調べるのに使用する方位磁針(コンパス)は、風水師が使うような高価で複雑な風水の羅盤は必要ありません。
インテリアとして使う目的でもあるなら別ですが、羅盤は素人には扱いづらいものです。 磁北がわかればそれでいいので、安価なものでも大丈夫です。できれば複数の方位磁石を使って、磁北を確認しましょう。
個人的には、↓のように正八角形になっている、二十四山方位の方位磁針は八方位がわかりやすいので、家相を見るには良いと思っています。
これから間取りを考える人は、家相方位盤 も一緒に買っておくと便利です。
次回は八方位の書き方についてご紹介します。