「風水と家相って何が違うの?」
「家相と地相の関係ってどうなの?」
家相と、地相と、風水の違いについて記事にしました。
「家相」と「地相」の違い
まずは、「家相と地相の違い」ですが、土地のことを占うのが「地相」、建物のことを占うのが「家相」と一応は別れていますが、両方を併せて「家相」と称することもあります。
「家相」で重要視される項目の中に、土地や建物の「張り出し」と「欠け込み」があります。「張り」「欠け」と呼ぶ方が一般的かもしれません。
家相の基本では「張りは吉」で「欠けは凶」と見ますが、そこら中に「張り」を作ればいいのか?と言うと、欠け張りにはルールがあって、張りを作ってはいけない方位もあります。
※詳しくは、家相の良い家は「欠け」「張り」が重要!八方位の張り欠けのルールと吉凶をご覧ください。
例えば「東南」の方角は、家相では吉方位とされ、光や風、良い「気」を取り入れるために大きく開放することで更に大吉となるため、昔から門や玄関や大窓を設けることが推奨されてきました。
また、東南の「張り」は乾張り(いぬいばり)と呼ばれ、東南が張り出している土地を選んだり、建物に張りを作ることで更なる吉相を呼び込むとされます。
その逆で、東南の方位に「欠け」がある土地は、地相学的に見ると良相とは言えない残念な土地になりますが、土地に欠けがあっても、建物の東南に張りを設けることで、その土地の持つ凶相を取り除くことができるのです。
良い地相の土地に、良い家相の家を建てることが最良ですが、タイミング良くそのような土地が見つからないこともあります。そんな時は建物の形状などによって、土地の凶の部分を補うことができる場合がありますので、「地相と家相」は、うまくバランスを補い合うことが大切です。
「家相」と「風水」の違い
続いては、「家相と風水の違い」です。
巷にはいろいろな情報が出回っていますし、流派も多数存在しますが、「家相と風水の違い」をざっくりと説明するとすれば、以下の2点になります。
- 住む人の生年月日を使って導き出す、本命掛(ほんめいか)や、気学の結果の吉凶によって間取りを決める風水
- 土地や家の形状、間取り等の“見た目”によって吉凶を判断する家相
1、2で共通しているのは「占い」で土地や家の間取りなどを決めるという所なので、1も2もひっくるめて「風水」と呼ばれることも多いのですが、本来1と2は全く異なる占いですから、一緒に考えると混乱しますし、どちらを信用するかを最初に決めておいた方がスムーズです。
1.風水を家づくりに取り入れる場合
風水の場合は、生年月日によって吉凶方位が異なるため、人によって間取りも変わります。よって、住む人が変わった場合には理想の間取りだったはずのものが一転して凶になることがありますし、一人暮らしの人はいいですが、同居する家族がいる時は誰の運勢を中心にプランニングするべきか迷います。
ご主人がいても、奥様や子供さんが家計を支えている時もありますし、一度建てれば何十年かは住み続けるものですから、その間に代が代わる可能性もあります。
2.家相を家づくりに取り入れる場合
家相は(基本的に)生年月日は用いませんから、吉凶は誰にでも共通するものになりますが、縁起を担いだり鬼門をびびって避けるなど、昔から伝わる迷信のようなものも多く存在し、根拠のあるなしに関わらず、家を建てるご本人がそれを気にするかどうか、という問題になります。