「家相」を信じる?信じない?時代遅れのくだらない迷信か?

家相とは、大昔に中国から伝わったものをベースに、日本独自で発展し、家づくりに用いられてきた相術であり、家や土地を「見た目」で占う方法になりますが、おまじないや迷信のようなものも多く存在します。

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家相の特徴

家相の大きな特徴は、

であり、家相のタブーを侵さないように、また、方位を意識してプランニングすることで、その家の住人に災いが降りかかるのを防ぐという考え方になります。

家相のタブーポイントは、日本の風土に適っているものもあれば、全くの迷信や、縁起を担ぐようなものもあって、結局はそれを信じるかどうか?ということになります。 どれも怪しい、くだらない、と感じるなら、このようなサイトはさっさと×ボタンで閉じて、家相から離れるべきです。

これは風水にも言えることですが、何を信じるかは個人の自由であり、端から信じられないなら、家づくりに占いなど取り入れる必要はありません。 気にするから余計に引き寄せてしまうわけで、気にしないのであれば問題ないのです。

家相や風水は、中途半端に関わると、家づくりを引っかき回すことになりますから!

管理人と家相の出会い

私も主人も、学生時代に建築を学んできましたが、授業で「家相」が出てきたことは、恐らく一度もなかったと記憶しております。

卒業後に住宅メーカーに就職し、社内研修の中で「お客様の中には”家相”を気にする人がいるから、勉強しておくように!」と言われ、ここで初めて「家相」や「地相」の存在を知ることになりました。

「鬼門」という言葉は知っていましたが、これが「家相」に通じるワードだったことは知らなかったのです。

そこで私は、図書館へ本を借りに行ったのですが、家相関連の書籍は建築のコーナーにはなく、占いコーナーに置いてありましたので、「マイホームに家相を取り入れることは、非常に稀で、一般常識とは少し外れた事なのだろう」とその時は感じました。

しかし、実際の現場では、風水や家相を気にするお客様が意外に多くて驚きました。   施主は気にしなくても、奥様が気にしたり、ご実家のご両親が出て来て、途中でプランが大幅に変更になることもありました。 携帯に英語の電話がかかってくるような、国際的で、一見「家相なんて信じない。今時、家相なんて流行らない!」と言いそうなお客様が、意外にも家相に大変熱心だったこともあります。

割合は少ないですが、家相を気にする人は確かにいらっしゃいます!

プランがある程度限定される住宅メーカーの顧客でさえ、案外多い印象でしたから、これが木造の在来工法を扱う会社や工務店などでは、その割合はもっと増えるでしょう。

それから私は、趣味で四柱推命という占いを学び始め、その延長で家相も学ぶことになったのですが、明治に入るまでは、陰陽五行の思想が政(まつりごと)や一般社会の中で普通に使われていて、家相も日本の建築に大きく関わっていたことを知りました。

もともと縁起を担ぐようなタイプだったこともあって、どんどん興味が湧いて、学べば学ぶほど、家相を軽んじることはできない!と考えるようになって今に至ります。

馬鹿馬鹿しいと思いながらも気になってしまうので、私にとって家相は、無視することのできない存在なのです。

家相が消えた歴史

このような経緯で、私は家相を全否定することはできなくなりましたが、家相なんて迷信であり、今時、時代遅れで流行らない…と考える人の方が多いのが現実です。

マイホームの建築を考えた時、今は設計士さんや住宅メーカーなどに依頼するのが一般的ですが、昔は大工さんが設計・施工の両方を担っていました。 そして大工さんが建てるその家は家相を意識したものであり、特別なお願いをしなくてもある程度は考慮してくれたのだそうです。

しかし家相は、怪しげな”まじない”の類であると、明治政府から使用を禁じられ、それが戦後まで続きました。

その後、縛りは解かれたものの、建築基準法が出来たことにより、大工さんの地位と共に家づくりは大きく変化しました。昔は家づくりの要だった大工さんも、今では大工工事を請け負うだけの職人となり、さらに最近は建築様式が欧米化してきたことで、大工さんが一から建てる純和風住宅の需要が減って、仏間・床の間はもちろん、和室すらない家も増え、時代と共に日本の住宅から「家相」が消えていったのです。

正直、家相は全く流行っていませんし、これから先も再び家相が流行って、ブームになるような日が来るとは思えませんから、現代の住まいにはそぐわない、時代遅れなものとして、「家相」はもっと廃れて行くのかもしれません。

家相もクジラの肉のように、「あぁ、そう言えば、昔はそういうのがあった」と言われる日が、すぐそこまでに来ている気がします。

家づくりに家相を取り入れることは、マイナーな少数派であることは確かです。気にする人には必要なものですから、誰が何と言おうと信じればよいのですが、現代で取り入れるには、かなりの強い意志が必要です。

※くじらは2019年に商業捕鯨を再開しましたが、一度消えかけた文化がまた復活するのか???鯨が復活できたなら家相もいつかブームが起こるかもしれませんねw

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